パナソニックの株価はなぜ安い?上昇理由は?今後どうなるか将来性から買い時を考察
悩む男性4

「パナソニックの株価はなぜ安い?そして上昇理由は?今後どうなるか買い時を教えてほしい!」

こんな疑問、悩みに答えます。

本記事では「パナソニック株の将来性が気になっている方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。

本記事で分かること

  • パナソニックの株価が安い原因と上昇理由
  • パナソニックと同業他社を業績・株価・配当性向から比較
  • 今後のパナソニック株はどうなる?買い時を将来性から考察

なぜ、パナソニックの株価は安いのか?

そして、パナソニックの株価は今後どうなるのか?
パナソニック株の購入を検討している方や株式投資のリスク分散したい方にとって、非常に気になる情報です。

気になるパナソニックの株価が安い原因と今後どうなるか将来性について考察していきます。

先に結論をお伝えすると・・・

結論、パナソニックの株価が安い原因は「業績の低迷」

主力の家電事業は今もなお苦戦続き。
稼ぐ力は低水準で、海外における競争力も残念ながら低いと言わざるを得ない。

これら先が見通せない業績低迷が続いていることが、株安を長引かせる主たる原因といえるでしょう。

そして、パナソニック株にしても、株価の下落はいつ起こるか誰にも予測できません。

今では、物価ばかり上がって、でも給料は上がらない。
そんな先の見えない時代だからこそ、「将来への備え」は重要です。

ではどうすれば、株式投資によるリスクを抑えられるようになるのか?

パナソニックに限らず、株価下落に備えておくべき「考え方」と「具体策」があります

パナソニックとはどんな会社?

パナソニックの株価が急落した理由に触れる前に。
はじめに、パナソニックとはどんな会社か?基本情報をまとめます。

会社名 パナソニック ホールディングス株式会社
本社所在地 大阪府門真市大字門真1006番地
設立 1935年(昭和10年)12月15日
従業員数 233,391名(連結)
資本金 2,593億円
発行済株式 2,454,261,297株
事業内容 家電・空質空調・食品流通・電気設備・デバイス等の開発・製造・販売

業績

まずパナソニックの業績についてです。

事業内容

次にパナソニックの事業内容は以下の通りです。

パナソニックの事業内容(グループ事業構成)

  • くらし事業
  • オートモーティブ
  • コネクト
  • インダストリー
  • エナジー

配当・株主還元

パナソニックの配当・株主還元についてです。

パナソニックの1株当たり配当金の推移は以下の通り。

パナソニックの1株当たり配当金 中間配当 期末配当 年間配当
2023年度 17.5円 未定 未定
2022年度 15円 15円 30円
2021年度 15円 15円 30円
2020年度 10円 10円 20円
2019年度 15円 15円 30円
2018年度 15円 15円 30円

(出典:パナソニック「配当金」

そして、株主優待制度はありません。

過去10年の株価推移

そしてパナソニックの過去10年の株価推移についてです。

見ての通り、株価の成長は見られません。

2015年につけた1,800円近辺の高値を最後に、以降抜けることなく株価は安いまま。

ポジティブにいえば、安定している株。
ネガティブにいえば、一切成長ない株。

足元では株価下落も起きており、今後どこまで下がるのか懸念されます。

さらに今では、物価ばかり上がって、でも給料は上がらない。
そんな先の見えない時代だからこそ、不安の解消に「将来への備え」は重要です。

ではどうすれば、株式投資によるリスクを抑えられるようになるのか?

パナソニックに限らず、株価下落に備えておくべき「考え方」と「具体策」があります

パナソニックの株価はなぜ安い?2つの原因

パナソニックの過去10年の株価推移を示したチャートを再掲します。

過去10年間で、株価の成長は見られません。
実は、10年より前の株価水準は、今より半分以下でした。

なぜ、パナソニックの株価は安いのか?
「大局観」と「中勢観」の視点からパナソニックの株価が安い2つの原因について解説します。

【原因1】業績が長期的に低迷しているため

まず大局観からいうと「業績が長期的に低迷しているため」

残念ながら、パナソニックの業績は堅調に推移しているとは言い難いです。

実際、どれくらい低迷しているのか?
競合にあたる大手電機メーカーと、当期純利益の推移で比較してみます。

業績比較 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 成長率
パナソニック 2,841億円 2,257億円 1,650億円 2,553億円 2,655億円 -186億円(-6.55%成長)
日立製作所 2,225億円 875億円 5,016億円 5,834億円 6,491億円 +4,266億円(191.73%成長)
ソニー 9,162億円 5,821億円 10,296億円 8,821億円 9,371億円 +209億円(2.28%成長)

当期純利益はマイナス成長。
明らかな伸び悩み(業績低迷)が起きているのがわかります。

さらに、企業価値を判断する上で重要な指標の一つとなる「EPS」
EPSは、企業の収益力・成長性をみる指標であるため、EPSが高いと株価も上昇しやすいといえます。

そのEPSの成長率をみても、パナソニックは悪いです。

EPS推移 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 成長率
パナソニック 121.83円 96.76円 70.75円 109.41円 113.75円 -8.08円(-0.07%安)

(出典:パナソニック ホールディングス「決算報告」

上記推移の通り、EPSは経過とともに下がるか、横ばいといった状況が続いていました。

従って、これら業績の低迷こそ、パナソニックの株価が安い主たる原因といえます。

【原因2】家電事業の競争激化および国際競争力がないため

中勢観で見た時の原因として「家電事業の競争激化および国際競争力がないため」

なぜ、パナソニックの業績は低迷しているのか?
業績低迷の原因として、「家電事業の競争激化」および「国際競争力の低さ」が挙げられます。

まず、パナソニックの主力事業は家電事業です。
(現在はくらし事業とし、売上高の4割を占める規模)

ですが、家電事業は言わずもがな競争が激化しています。
国内電機メーカーだけでなく、海外メーカーもこぞって日本市場に参入し続けています。

実際、競合の大手電機メーカーと営業利益率を比較しても、パナソニックは「稼ぐ力」が著しく低い状況。

業績比較(2022年度) 売上高 営業利益 営業利益率
パナソニック 83,789億円 2,885億円 3.44%
日立製作所 108,811億円 7,481億円 6.88%
ソニー 115,398億円 12,082億円 10.47%

これら事業環境における競争激化および変化に押される形で、パナソニックの業績は低迷。

さらに、国際競争力の低さも顕著です。
再び、大手電機メーカー2社とパナソニックとの海外売上高比率を比較してみます。

業績比較(2022年度) 売上高 うち海外売上高 海外売上高比率
パナソニック 83,789億円 47,760億円 57%
日立製作所 108,811億円 67,629億円 62%
ソニー 115,398億円 83,087億円 72%

従って、パナソニックの業績低迷は、これら主力事業の成長伸び悩みが原因の一つといえます。

先行きが見通せない相場展開。
言い換えれば、株価急落のリスクに備えた「分散」は非常に重要だということ。

なぜなら、パナソニック株にしても、株価の下落はいつ起こるか誰にも予測できないから。

ではどうすれば、株式投資によるリスクを抑えられるようになるのか?

パナソニックに限らず、株価下落に備えておくべき「考え方」と「具体策」があります

パナソニックの株価が上昇した2つの理由とは

ここまで、パナソニックの株価が安い原因について解説していきます。

ここからは、パナソニックの株価が上昇した2つの理由についてみていきます。
上昇理由の解説にあたって、パナソニックの過去10年における株価推移を示したチャートを再掲します。

株価が安いとはいえ、時期でみれば上昇した局面もあります。

上記のタイミングで、パナソニックでは何が起きたいのか?

時期を追って、パナソニックの株価上昇理由を詳しく解説していきます。

【理由1】増収増益の実績および見通しが好感されたから

まず1つ目の理由が「増収増益の実績および見通しが好感されたから」

決算が良ければ、株価も基本上がります。
この大原則に則って、パナソニックの株価も上昇。

特に直近のサプライズでいえば、2022年度決算
売上高は83,789億円で前年比113%、全てのセグメントで増収を記録しました。

中でも投資家に好感されたのが、2023年度の業績見通し。
増収増益を見通し、かつ過去最高益を達成する見込みだと発表。

これらサプライズが投資家に好感され、株価は上昇。
どれくらい株価は上昇したのか?決算発表当日と月末の推移を調べると、以下の通りとなります。

パナソニック|株価推移 決算発表当日の終値
(2023年5月10日)
決算発表月末の終値
(2023年5月31日)
騰落率
株価 1,297円 1,460.5円 163.50円(0.13%増)

(出典:Yahoo!ファイナンス「パナソニック ホールディングス(株)」

過去のパナソニック株の上昇要因を調べても、決算の内容が良ければ、株価も上昇しているのがわかります。

【理由2】手掛けるリチウムイオン電池の需要が拡大しているから

そして2つ目の理由が「手掛けるリチウムイオン電池の需要が拡大しているから」

パナソニックが手掛ける「リチウムイオン電池」
米電気自動車メーカー大手のテスラ向け電池事業が好調。

実際、リチウムイオン電池の需要は拡大傾向にあります。
10年後の2023年まで急成長が見込まれ、市場規模も下図の通り年間平均成長率は19.3%との予想も出るほど。

パナソニックもリチウムイオン電池を含む車載電池事業は、成長領域の一つとして積極的に投資を充当する構え。

具体的な取り組みとして、以下のような供給体制強化および販路拡大が進められています。

成長領域の取り組み(車載電池)

  • カンザス州に新工場建設を決定(2022/10/31公表)
  • 2024年度中に2170セルの量産開始を目指す
  • ルシッド社の高級 EV Lucid Airなどにリチウムイオン電池を供給する契約を締結
  • ヘキサゴンプルス社と北米における商用車向け車載電池供給契約を締結

(出典:パナソニック ホールディングス「2022年度 決算概要」

これらの取り組みが好感され、株価も上昇。
今後の継続的な株価上昇も、成長領域への積極的な投資による企業業績向上がカギになるといえそうです。

パナソニックと同業他社を業績・株価・配当性向から比較

ここまで、パナソニックのみにフォーカスし株価や事業の将来性を解説してきました。

ただ1社のみの分析では結果に偏りが生じます。
同業他社と比較・分析することで、結果の確度はより高まります。

ここでは、パナソニックと同業他社を業績・株価・配当性向から比較していきます。

電機メーカーの銘柄比較

まずパナソニックと電機メーカーの銘柄比較をまとめた表が以下の通り。

比較表(2022年度) パナソニック(6752) 日立製作所(6501) ソニー(6758)
売上高 8兆3,789億円 10兆8,811億円 11兆5,398億円
当期純利益 2,655億円 6,491億円 9,371億円
営業利益率 3.44% 6.88% 10.47%
自己資本比率 44.90% 39.54% 22.56%
ROE
(自己資本利益率)
7.83% 13.98% 13.04%
EPS
(1株当たり純利益)
113.76円 684.55円 813.53円
PER
(株価収益率)
10.39倍 10.59倍 14.73倍
PBR
(株価純資産倍率)
0.76倍 1.38倍 2.24倍
配当性向 26.4% 21.0% 9.9%
配当利回り 2.54% 2.00% 0.63%

※2023年3月末時点(数値はEDINETYahoo!ファイナンスから引用)

【比較1】配当利回りが2%超えと高い水準

まず競合比較からもわかるのは「配当利回りが2%超えと高い水準」

【比較2】営業利益率は5%未満と収益力に課題あり

ただ懸念されるのは「営業利益率は5%未満と収益力に課題あり」

【比較3】PBR1倍割れが多く株安の原因となる

さらに気になるのが「PBR1倍割れが多く株安の原因となる」

パナソニックは、PBR1倍割れを起こした年度が数多くあります。
実際に、過去5年間の実績を調べると、半分以上は1倍割れを起こしているのがわかります。

パナソニック|PBR推移 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度
PBR 0.76倍 0.88倍 1.28倍 0.96倍 1.16倍

今回のパナソニック株にしても、株価の下落はいつ起こるか誰にも予測できません。

そして今では、物価ばかり上がって、でも給料は上がらない。
そんな先の見えない時代だからこそ、不安の解消に「将来への備え」は重要です。

ではどうすれば、株式投資によるリスクを抑えられるようになるのか?

パナソニックに限らず、株価下落に備えておくべき「考え方」と「具体策」があります

今後のパナソニック株はどうなる?買い時を将来性から考察

ここまで、パナソニックの株価が安い原因とその理由について解説してきました。

結論、株価が安い原因は、業績の低迷。

主力の家電事業は今もなお苦戦続き。
稼ぐ力は低水準で、海外における競争力も残念ながら低いと言わざるを得ない。

これら先が見通せない業績低迷が続いていることが、株安を長引かせる主たる原因といえるでしょう。

では、パナソニックの株は今後買いか否か。
今後のパナソニック株はどうなる?買い時を将来性から考察していきます。

【考察1】2023年度まで地球環境問題の解決に注力

まず注目すべきは「2023年度まで地球環境問題の解決に注力」

【考察2】重点投資領域の市場成長性と今後の戦略

業績の面でみるべきは「重点投資領域の市場成長性と今後の戦略」

【考察3】キャピタルアロケーションの方針と実効性

そして何より「キャピタルアロケーションの方針と実効性」

【Q&A】株価が安いパナソニックの株式に関するよくある質問

最後に株価が安いパナソニックの株式に関するよくある質問をまとめます。

【質問1】パナソニックの目標株価は2000円が適正?

悩む男性2

「パナソニックの目標株価は2000円が適正?」

【質問2】パナソニックの株価はいつが売り時?

悩む男性2

「パナソニックの株価はいつが売り時?」

【質問3】パナソニックの株主優待は楽しい?何がもらえる?

悩む男性2

「パナソニックの株主優待は楽しい?何がもらえる?」

まとめ:パナソニックの株価は安い原因と今後の将来性を考察

パナソニックの株価は安い原因と今後の将来性を考察してきました。

改めて、パナソニックの株価は安い原因と上昇理由をまとめると、

パナソニックの株価は安い原因

  1. 業績が長期的に低迷しているため
  2. 家電事業の競争激化および国際競争力がないため

パナソニックの株価が上昇した理由

  1. 増収増益の実績および見通しが好感されたから
  2. 手掛けるリチウムイオン電池の需要が拡大しているから